はじめに
スマートフォンやPCひとつで誰でもコンテンツを発信できる時代。中でも動画SNSの台頭によって、「編集スキルは誰もが持っているべき“リテラシー”」とさえ言われるようになりました。
特に海外では、TikTokやYouTube Shorts、Instagram Reelsなどにおいて、編集のセンスこそが“バズるかどうか”を左右する最大要素と言っても過言ではありません。
本記事では、2025年時点で海外の人気クリエイターたちが実際に使用している動画編集アプリ10選をピックアップ。スマホ・PC・クラウド型といったカテゴリ別に、それぞれの特徴や使いどころ、ユーザー層などを詳しく紹介します。
- 1. CapCut(キャップカット)|スマホ編集の王道ツール
- 2. InShot(インショット)|SNS全般に対応した万能アプリ
- 3. Adobe Premiere Rush|プロ品質の“ライト版”Premiere
- 4. VN Video Editor(VN)|細かい編集ができるスマホ中上級者向けアプリ
- 5. Final Cut Pro for iPad|Apple純正・ついにiPad版登場!
- 6. Canva Video|デザイン重視の動画編集ツール
- 7. Descript|音声×動画の自動編集革命
- 8. LumaFusion|iOS最強のプロフェッショナル編集アプリ
- 9. Runway ML|AIを活用したクリエイティブツールの進化系
- 10. Clipchamp(クリップチャンプ)|Microsoft傘下のWeb動画エディタ
- まとめ:編集アプリ選びが、動画SNSの成功を左右する
1. CapCut(キャップカット)|スマホ編集の王道ツール
• 対応:iOS / Android / PC(ブラウザ版あり)
• 価格:無料(プレミアム機能あり)
ByteDance社が提供しているこのアプリは、TikTokと完全連携しており、世界中のTikTokerにとって“必携”と言える存在です。
豊富なテンプレート、直感的な操作、AI字幕、背景除去、BGMライブラリなど、初心者〜中級者向けの編集機能が網羅されています。
特に「自動キャプション生成」は英語圏のZ世代から絶大な支持を受けており、今やTikTok動画の7割以上がCapCut製とも言われています。
2. InShot(インショット)|SNS全般に対応した万能アプリ
• 対応:iOS / Android
• 価格:基本無料/Pro版あり(月額制)
InShotは、InstagramリールやYouTube Shortsなど、さまざまなフォーマットに対応したSNSマルチ対応型”の動画編集アプリです。
トランジションやフィルターの数も多く、縦・横動画の切り替えやアスペクト比調整も非常に柔軟。
また、テキスト挿入やBGM、音声ミキシングなども直感的にできるため、スマホだけで完結したいユーザーに人気です。
海外では、インフルエンサーよりも「趣味の動画投稿者」や「小規模ビジネスのSNS担当者」などが多く利用しています。
3. Adobe Premiere Rush|プロ品質の“ライト版”Premiere
• 対応:iOS / Android / PC / Mac
• 価格:無料(制限あり)/有料プラン:月額約10ドル
AdobeのPremiereシリーズの“軽量版”であるRushは、プロ品質を保ちつつ、スマホ〜PC間のクロスデバイス編集を可能にするアプリです。
テンプレート、カラーグレーディング、ナレーション録音、マルチトラック編集なども備えており、TikTokだけでなくYouTube向けのVlog編集にも強いと評判。
海外では、YouTuberやVloggerを中心に広く愛用されています。
4. VN Video Editor(VN)|細かい編集ができるスマホ中上級者向けアプリ
• 対応:iOS / Android / PC / Mac
• 価格:完全無料(広告なし)
VNは「無料でここまでできるのか」と驚かれるほどの高機能スマホ編集アプリです。
• キーフレーム編集
• トランジションのカスタマイズ
• 多段階のスローモーション
• サウンド波形表示
など、PC編集に近いクオリティの編集をスマホで完結可能。海外のセミプロクリエイターや、リールやYouTube Shortsにこだわるユーザーから高評価を得ています。
5. Final Cut Pro for iPad|Apple純正・ついにiPad版登場!
• 対応:iPad(M1以降)
• 価格:月額約5ドル(または年額制)
2023年に登場したFinal Cut Pro for iPadは、タブレットによるプロ仕様の動画編集を可能にした革命的アプリです。
タッチ操作とApple Pencilによる編集が直感的で、「移動中にもガチ編集ができる」と、海外のクリエイターコミュニティで話題になりました。
動画SNS用だけでなく、ドキュメンタリーやプロモーション映像制作にも対応可能なスキル設計です。
6. Canva Video|デザイン重視の動画編集ツール
• 対応:Web / モバイルアプリ
• 価格:無料(Pro版あり)
グラフィックツールで有名なCanvaの動画版。テンプレートを活かしたブランド・企業向けの動画制作に最適で、特にプレゼン動画やPR動画に強みがあります。
TikTokやInstagram用のテンプレートが豊富で、フォントやカラーもブランドガイドラインに合わせて一括適用できるため、企業SNS担当者にとって非常に便利です。
7. Descript|音声×動画の自動編集革命
•対応:Web / デスクトップアプリ
•価格:無料(Proプランあり)
Descriptは、音声や文字起こしデータをもとに、動画編集を“文章で操作”できる革新的ツールです。
動画の話し言葉をテキスト化し、そこから不要部分を削除するだけで、編集まで終わってしまうという手軽さが最大の魅力。
ポッドキャストや教育系動画の編集に特化しており、北米の解説系YouTuberや講師系クリエイターに大人気です。
8. LumaFusion|iOS最強のプロフェッショナル編集アプリ
• 対応:iOS / iPadOS
• 価格:買い切り型(約30ドル)
iPad・iPhoneユーザーにとって、最も本格的な動画編集を可能にするアプリです。
• マルチトラック編集
• クロマキー合成
• LUT適用
• 音声波形の精密編集
など、まさにモバイルで“ほぼPremiere並み”の操作感を実現。海外のプロクリエイターも遠征中や出張先での“サブ編集機”として愛用しています。
9. Runway ML|AIを活用したクリエイティブツールの進化系
• 対応:Web(クラウドベース)
• 価格:無料プランあり/従量課金制も存在
Runwayは、AIによる背景削除、動画スタイル変換、音声自動合成などが可能なクリエイティブ特化型編集ツールです。
2025年現在、話題の「動画生成AI」(Text to Video)にも対応し、英語圏では企業PRや広告代理店の“実験ツール”として活躍中。
未来志向の動画SNS活用を見据えるなら、一度触っておく価値はあります。
10. Clipchamp(クリップチャンプ)|Microsoft傘下のWeb動画エディタ
• 対応:Web / Windowsアプリ
• 価格:無料(Pro機能あり)
Microsoft傘下となったことで、2025年にはWindows標準アプリとしても展開されるようになったClipchamp。
操作は非常に簡単で、テンプレートも豊富。企業のSNS担当者や副業クリエイター層を中心に支持を集めています。
OneDriveやTeamsとの連携もスムーズで、業務内でも使いやすい仕様です。
まとめ:編集アプリ選びが、動画SNSの成功を左右する
2025年、動画SNSにおける成功のカギは、「撮る技術」よりも「編集のセンス」。そして、そのセンスを支えるのが“使いこなすアプリ”です。
用途・目的・機材環境に応じて、海外のクリエイターたちは以下のように使い分けています:
用途 | 推奨アプリ |
TikTok・ショート系全般 | CapCut / InShot / VN |
YouTube・長尺・Vlog | Premiere Rush / LumaFusion |
AI・自動化重視 | Descript / Runway |
ブランド運用 | Canva Video / Clipchamp |
どのアプリが正解かは、「どんな動画を、誰に、どう届けたいか」によって変わります。まずは無料版から試して、自分のスタイルに合うものを見つけていくのがベストです。
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